18.方位地図の作り方
実践編
さて方位取り(祐気取り)をする時期については理解できたところで、今度はその方位を正確に把握するための地図の使い方をしっかり身につけましょう。
日本国内を移動する場合は市販の日本地図で充分対応できますので、書店などで買って各自で記入することをおすすめいたします。当研究所でも販売しておりますが、居住地ごとに手作りとなってしまうため割高になってしまいます。まずはご自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
地図を広げたらまず各自の居住地を基点として定めます。
次に「北」を決定致しますが、前述のとおり「北」は地図上の真上ではなく「磁北」を使いますので、真上から「西偏」の分だけ左に動かしてから「北」を固定させます。「北」が決まってしまえばその線を基準に左右15度ずつが「北」、北のとなり60度が東北と西北、30度ずつが東と西、さらに60度ずつが東南と西南、最後に北の正反対30度の範囲が南となります。
地図というのは本来球形である地球を平面に表わしていますから、どんな図法で描いても距離、角度、面積のうち最低1つに誤差が生じます。しかし、世界の中での日本の大きさというのはご承知のとおり大変小さなものですので、地図上に誤差がでるほど影響はでません。したがって市販の日本地図をお使いいただいても全く問題がないのです。
「磁北」を基準とした上記の方法できちんと線が引ければ、「磁南」を考慮しなくても正確に方位線が引けているはずです。しかし「気」の混ざる範囲、境界線の右 「5度」と左「2度」は避けなければいけませんので、地図上でもきちんとわかるようにしましょう。
次に世界地図ですが、これには大きな落とし穴があり、市販の世界地図では全くと言っていいほど正確な方位は出せません。
通常の世界地図でアメリカ合衆国を探しますと東になりますが、実際の方位は東北ですし、ヨーロッパも西に見えますが、実際は西北です。またハワイも東南にみえますが実際には東といった具合に、大変大きな誤差が生じるのです。これは一般の地図がメルカトル図法やモルワイデ図法など、国の形が見やすいように修正された地図を使っているため、距離や角度に大きく誤差が生じているのです。
実際、正確に方位を調べるためには「ランベルト正積方位図法」か「正距方位図法」で描かれた地図を使わなければならないのですが、これは読んで字のごとく前者は方位と面積が正しく、後者は方位と距離が正しく描かれています。
10,000kmが「気」純度のピーク、5,000kmが「気」の強さのピークであると前述したとおり距離も重要項目ですので、後者の「正距方位図法」で描かれた地図が最もおすすめです。
また方位だけを調べるのであれば「ランベルト正積方位図法」で描かれた地図でも十分ですが、必ず距離も調べておくようにしましょう。実際に「気学」における電磁波の分布もこの地図で表わすような方位に散らばっていることが実証されていますので、必ずどちらかの地図で正確に方位を計算するようにして下さい。
これらの地図は単独で手に入れることは困難であるため当研究所で8方位を記入済みのものを販売していますが、ご自身で作ってみたいという方は中学校や高等学校で教科書として使った100ページくらいの地図帳(「高等社会科地図帳」など)の中に、航空図などといった説明で必ずどちらかの地図が載っていますのでそちらをぜひとも活用して頂きたいと思います。