19.効果が現われるための距離

さて年盤が示す吉方位(凶方位)月盤が示す吉方位(凶方位)とでは影響力にどのような違いが生じるのでしょうか。
まず挙げられる重要な点として、年盤と月盤の効果が及ぶ範囲(距離)が異なるという点です。まず年盤においては、吉方位の場合、基点(居住地)から500km以上離れた場所に移動した場合に強くその影響を受けます。

次に2大凶方位である「五黄殺」と「暗剣殺」については基点から200km以上離れた場所に移動するとその影響を強く受けてしまいます。
逆にいうと年盤で「暗剣殺」になっていても200km以下の場所への移動であれば悪影響は回避できるということになります。そして4凶方位と普通の凶方位については吉方位同様500km以上離れるとその影響が強く及びます。流派によっては年盤の影響はすべて500km以上としているものが多いのですが、多くの実証例より2大凶方位については200kmから影響が出ていることが多いため、当研究所では200km以上としています。しかし、これはあくまでも「祐気取り」の場合であって、引越しなどの「方位取り」の場合には例え1kmの近い引越しであっても年盤の凶方位は絶対に侵してはいけません。

次に月盤についてですが、月盤で吉方位となっている方位の効果は200km〜500km離れた場所に移動する際に強く影響を受けます。
500kmを超えると前述の年盤の影響範囲に入ってしまうため、たとえ月盤で吉方位であっても年盤で凶方位の場合には吉効果はありません。
そして月盤での2大凶方位の影響は、基点(0km)〜500kmの範囲内で受けます。原則として500kmを超えた範囲では年盤の支配下に入りますから影響は薄くなりますが、きれいにその影響が消えるのではなく多少の凶作用が残りますので、もし避けられるのであれば500km以遠においてもこの方位は使わないほうが無難です。

さらに4凶方位についてですが、これもやはり200km〜500kmの範囲を中心に影響を及ぼします。
これらも流派によっては月盤の影響はすべて200km〜500kmの範囲内で影響が出ると定義しているものがありますが、2大凶方位においてはその前後においても凶作用が多く発生していますので、当研究所では定義範囲を広く考えています。また、年盤と同じようにこの月盤についても「祐気取り」に限った定義であって、「方位取り」の場合にはどの距離であっても吉方位以外の方位には引越しをしないようにして下さい。

また200km以下であっても宿泊を伴う場合にはどの凶方位であっても若干の凶作用が及ぶことがありますので、もしも可能あれば宿泊を伴う場合に限って「月盤」での凶方位は500km以下すべてにおいて避けた方が良いでしょう。

このように年盤と月盤の「守備範囲」が異なるため、目的地の距離によって使用する吉方位が変わってくるという点が大きなポイントとなります。
年盤、月盤ともに吉方位であれば全く問題ないのですが、片方しか吉方位になっていない場合には、上記のように目的地の距離によってはその方位が使えるか使えないかが変わってきます。年盤と月盤をよく比較してから適した方位を割り出すように心がけましょう。

祐気取り(旅行・出張など)の場合
方位盤 方位 0〜200km 200〜500km 500km以上
年盤 2大凶方位 × ×
その他の凶方位 影響なし ×
吉方位 効果なし
月盤 2大凶方位 × ×
その他の凶方位 ×
吉方位

× 凶方位の影響を受ける
○ 吉方位の効果を受ける
△ 凶方位の影響を多少受ける 吉方位の効果を多少受ける

各方位が影響を与える中心範囲
  本命 月命(30歳まで)
  年盤 月盤 年盤のみ
吉方位 500q以上 200〜500q -
五黄殺 200q以上 0〜500q 本命と共通
暗剣殺 200q以上 0〜500q 本命と共通
歳破 500q以上 - 本命と共通
月破 - 200〜500q -
本命殺 500q以上 - 200〜500q
月命殺 - 200〜500q -
本命的殺 500q以上 - 200〜500q
的殺 - 200〜500q -
土用殺 - 500q以上 -
小児殺 500q以上 - -
通常の凶方位 500q以上 200〜500q -
方位取り(引越し・転勤など)の場合
方位盤 方位 0〜200km 200〜500km 500km以上
年盤 2大凶方位 × × ×
その他の凶方位 × × ×
吉方位
月盤 2大凶方位 × × ×
その他凶方位 × × ×
吉方位

× 凶方位の影響を受ける
○ 吉方位の効果を受ける

上へ戻る上へ戻る