22.「本命星」と「月命星」
実践編
ご自身の「本命星」と「月命星」を割り出してみて、ある方は「本命星」が一白水星「月命星」も一白水星 のようにどちらも同じ星になるケースもありますし、「本命星」が二黒土星、「月命星」が七赤金星 のようにと一致しないケースもございます。これはどのような意味を表しているのでしょうか。
あなた自身を構成する「気」は生まれ年の九星である「本命星」、生まれ月の九星である「月命星」、生まれ日の九星である「日命星」がそれぞれ別々に存在していることは前述致しました。そして「日命」の影響は生まれて数ヶ月で消えてゆき、実質「本命星」と「月命星」の影響が運命を左右していきます。
「月命星」の影響は12歳までに水面下に消えていき、20歳くらいでほぼ完全に無くなります。
そのため本命星だけでなく、月命星に合わせて吉方位を探す必要があるのは12歳以下のお子さんの場合であって、厳密に行なった場合でもせいぜい20歳くらいまでです。(完璧にやらないとどうしても気になってしまうという人でも30歳を過ぎたら一切忘れてください。)
これは「月命星」が精神を司る「気」であるため、精神の基盤を構築する幼少期にその影響がピークに達し、思春期を過ぎると精神面(性格)が固まってその影響力が水面下に潜んでしまうからなのです。(厳密に言えば精神年齢によって影響度が変わるので、大人になっても極端に精神年齢が低いという方は、月命星の影響が残ることになります。)

一方「本命星」は人間の肉体を含めた本質を司る「気」であるため生まれたときからその影響を及ぼし続け、死ぬまでその「星」に支配されます。ですから方位取りや祐気取りを行なう際に、12歳以降は「本命星」に基づいた方位取り(祐気取り)を行ないます。
「本命星」9種類と「月命星」9種類の組み合わせを考えると、「ゾロ目」になる場合のみ「本命星」と「月命星」が一致することになりますから、81通りの組み合わせの中でわずか9通りしか「星」の一致する人はいないことになります。ですから単純に89%の人は「本命星」と「月命星」つまり肉体と精神が異なる性質で生まれてくるのです。
そして「月命星」の影響が消える直前の思春期に精神面で大きく不安定になるのは実にこの「不一致」が影響しているのであって、逆に全体の11%にあたる「星」の一致者には思春期の不安定や反抗期が非常に少ないといった実例も数多く報告されているのです。
吉方位の引越しや旅行をする際に、本命星と月命星のどちらを使うかをまとめると以下のとおりとなります。
- 12歳まで 月命星だけを見て、月命星を基準にした吉方位に合わせる
- 13歳から19歳まで 本命星を基準にした吉方位の優先するが、月命星を基準にした吉方位もできるだけ取り入れる
- 20歳から 本命星を基準にした吉方位に合わせる
20歳という基準はあくまでも標準であって、昔は成人式を済ませると潜在意識の中で精神面が完全に大人モードに変わるのですが、今は成人式の意味合いも薄れてきましたので、ここは例えば大学を卒業して社会人になった22歳や、あるいは高校を卒業して一人暮らしを始めた18歳のように環境に合わせて変えてください。
精神年齢というと、謙虚に考えれば大人になってもいつまでも子供の部分が残っていると思いがちですが、大人として行動をする環境に身を置いていれば、潜在意識の上では月命星の影響からは切り離されますので、本命星だけをみて良いでしょう。

このように説明すると「月命星」は子供のときに使って、大人になったら不要になる星のように思えますが、実は違います。
これは九星気学の秘術でありほとんど公開されていませんが、「本命星」と「月命星」から算出した「同会(どうかい)」と「傾斜(けいしゃ)」という星が大人になってもずっと影響を及ぼします。
「同会」というのは、大人になってすすむべき生き方を指し示す星です。
いわば活躍する「舞台」とか「ステージ」のイメージです。例えば本命星が一白水星で月命星が二黒土星の場合、同会は「九紫火星」となります。そのため、この人は社会人になったら、九紫火星のもつ象意である美的センス、華やかさを仕事や趣味に生かすことで運気が大きく伸びると判断します。
しかし本命星が一白水星で月命星が二黒土星の人というのは、どちらかと言うと物静かで地味なイメージ性格になります。
そのため表面的に考えると美的センスや華やかさというのは苦手な分野になります。つまり「同会」は一見すると苦手な分野ですが、自分の運気を高めるためにはとても重要な「舞台」を現わす星と言えます。
次に「傾斜」ですがこれは「隠れた性格」「潜在意識を支配する性質」と言えます。
上記の本命星が一白水星で月命星が二黒土星の人の傾斜は「四緑木星」です。四緑木星の象意が現すような明るくて人当たりがよい印象を持ちます。そのため、基本性質や運命は本命星である一白水星が現しますが、この方の本質的な性格は「四緑木星」に近いものをもっている、ということがわかります。

たとえば1980年に生まれた方は(2月4日以降であれば)本命星は「二黒土星」ですから、二黒土星のような性質と運命をもって生まれています。
しかし生まれ月によって「月命星」は変わります。同じ1980年生まれでも5月1日に生まれれば月命星は九紫火星ですし、10月1日に生まれれば月命星は四緑木星です。
5月1日に生まれて、本命星が二黒土星、月命星が九紫火星の方は、12歳までは九紫火星を基準にして吉方位を探します。13歳以降は二黒土星を基準にして吉方位を探します。
この方の同会は「四緑木星」なので、生き方は「四緑木星」のような性質を目標にします。そしてこの方の傾斜は「七赤金星」なので、「七赤金星」のような性格になって性格で過ごすことになります。
このように81パターンの組み合わせすべてに運命と舞台と性格がありますので、ぜひ市販されている一白水星から九紫火星までの9個だけの分類ではなく、81パターンの中でご自身はどのパターンに当てはまるかを見て、人生設計をされてください。
本命星 | 月命星 | 同会 | 傾斜 |
---|---|---|---|
一白 | 一白 | 二黒 | 六白 |
二黒 | 九紫 | 四緑 | |
三碧 | 八白 | 三碧 | |
四緑 | 七赤 | 二黒 | |
五黄 | 六白 | 一白 | |
六白 | 五黄 | 九紫 | |
七赤 | 四緑 | 八白 | |
八白 | 三碧 | 七赤 | |
九紫 | 二黒 | 六白 | |
二黒 | 一白 | 三碧 | 六白 |
二黒 | 七赤 | 一白 | |
三碧 | 一白 | 四緑 | |
四緑 | 九紫 | 三碧 | |
五黄 | 八白 | 二黒 | |
六白 | 七赤 | 一白 | |
七赤 | 六白 | 九紫 | |
八白 | 五黄 | 八白 | |
九紫 | 四緑 | 七赤 | |
三碧 | 一白 | 五黄 | 七赤 |
二黒 | 四緑 | 六白 | |
三碧 | 二黒 | 四緑 | |
四緑 | 二黒 | 四緑 | |
五黄 | 一白 | 三碧 | |
六白 | 九紫 | 二黒 | |
七赤 | 八白 | 一白 | |
八白 | 七赤 | 九紫 | |
九紫 | 六白 | 八白 | |
四緑 | 一白 | 七赤 | 八白 |
二黒 | 六白 | 七赤 | |
三碧 | 五黄 | 六白 | |
四緑 | 五黄 | 六白 | |
五黄 | 三碧 | 四緑 | |
六白 | 二黒 | 三碧 | |
七赤 | 一白 | 二黒 | |
八白 | 九紫 | 一白 | |
九紫 | 八白 | 九紫 | |
五黄 | 一白 | 九紫 | 九紫 |
二黒 | 八白 | 八白 | |
三碧 | 七赤 | 七赤 | |
四緑 | 六白 | 六白 | |
五黄(男) | 三碧 | 三碧 | |
五黄(女) | 四緑 | 四緑 | |
六白 | 四緑 | 四緑 | |
七赤 | 三碧 | 三碧 | |
八白 | 二黒 | 二黒 | |
九紫 | 一白 | 一白 | |
六白 | 一白 | 二黒 | 一白 |
二黒 | 一白 | 九紫 | |
三碧 | 九紫 | 八白 | |
四緑 | 八白 | 七赤 | |
五黄 | 七赤 | 六白 | |
六白 | 一白 | 九紫 | |
七赤 | 五黄 | 四緑 | |
八白 | 四緑 | 三碧 | |
九紫 | 三碧 | 二黒 | |
七赤 | 一白 | 四緑 | 二黒 |
二黒 | 三碧 | 一白 | |
三碧 | 二黒 | 九紫 | |
四緑 | 一白 | 八白 | |
五黄 | 九紫 | 七赤 | |
六白 | 八白 | 六白 | |
七赤 | 六白 | 四緑 | |
八白 | 六白 | 四緑 | |
九紫 | 五黄 | 三碧 | |
八白 | 一白 | 六白 | 三碧 |
二黒 | 五黄 | 二黒 | |
三碧 | 四緑 | 一白 | |
四緑 | 三碧 | 九紫 | |
五黄 | 二黒 | 八白 | |
六白 | 一白 | 七赤 | |
七赤 | 九紫 | 六白 | |
八白 | 九紫 | 六白 | |
九紫 | 七赤 | 四緑 | |
九紫 | 一白 | 八白 | 四緑 |
二黒 | 七赤 | 三碧 | |
三碧 | 六白 | 二黒 | |
四緑 | 五黄 | 一白 | |
五黄 | 四緑 | 九紫 | |
六白 | 三碧 | 八白 | |
七赤 | 二黒 | 七赤 | |
八白 | 一白 | 六白 | |
九紫 | 八白 | 四緑 |