5.風水の開運効果
そもそも風水を取り入れると、なぜお金の巡りが良くなったり、健康が維持できたり、眠った才能が引き出されたり、恋愛や人間関係がスムーズにすすむようになるのでしょうか?
今まで「なんとなく良さそうだから」といった曖昧な理由で風水や気学を実践されていた方は、ぜひ根本的なメカニズムもご理解いただきたいと思います。
風水を取り入れようとすると必ず「方位」が関係してきます。陽宅風水であれば、家やオフィスの中心位置から見て、それぞれの方位にどのような配置をすれば良いかを検証します。九星気学であれば中心位置(自宅)からみて、どの方位に旅行や引越しをすれば良いかを検証します。すべて、「中心からの方位」がベースになってきます。
では、その「方位」の先には何があるのでしょうか?
それぞれの方位の何か影響を及ぼして、人の運気に作用するのでしょうか?
地球は地磁気で支配されている
地球は大きな磁石のような星です。北極点の近くに「磁北」と呼ばれるS極の中心があり、その裏側、南極の近くに磁南と呼ばれるN極の中心があります。地球から地磁気(磁場)がなくなってしまうと、地球の大気や水などの自然は維持できなくなります。太陽を回る惑星として恒常性を保つためには、地磁気は非常に重要なものです。(※磁北はN極ではありません。S極だからこそ磁石のN極が磁北を向くんですね。)
そして、人間のみならず生物はすべてこの地球の地磁気の影響を受けて生きています。渡り鳥の方向感覚も地磁気があるからこそ機能しますし、その他の生物も産卵からエサ探しまで、すべて地磁気を読み取る体内プログラムのおかげで種族が維持されています。
そして人間も例外なく地球の地磁気の影響を受けています。
本来であれば、地磁気のリズムを読み取って、相性の悪い場所を避けて、相性の良い場所を選んで生きていくべきところ、人間は知能を使って利便性を最優先して今日まで文明を築いてきました。つまり、自然のリズムよりも利便性を優先して進化してきたのです。
しかし、地球のリズム。自然のリズムには到底適いません。
利便性を優先した「人間がつくったリズム」だけに沿って生きていると、どうしてもバランスが崩れてしまいます。
つまり、地磁気のリズム(方位による相性)を完全に無視して、言わば向かい風に向かって突き進むように、体力を消耗しながら過ごしてきたわけです。
風水は地球のリズム
家の中の地磁気のリズムを体系化したものが「陽宅風水」
自宅から外出するときの方位の相性を体系化したものが「九星気学」
そのようにとらえていただいてよいでしょう。
自宅の中心から見て、玄関が「北」にあったとします。同じように寝室が西、リビングが東南、キッチンが東にあったとしましょう。
それぞれ中心の気と比較をすると、玄関には北の地磁気の要素があり、寝室には西の地磁気、リビングには東南の地磁気、キッチンには東の地磁気があるわけです。
例えば200uの邸宅だったとしますと、中心から見て玄関までの距離は長くても20m程度です。
20mの差ですから、地磁気の差(気のギャップ)は僅かなものです。しかし、家というのは毎日過ごす場所ですから、この小さな地磁気の差でも少しずつ身体に影響してくるわけです。
これが400uの邸宅であれば、地磁気の差がもっと大きくなりますし、600uの豪邸であれば、もっとギャップは広くなります。つまり、大きな家、大きなオフィスになればなるほど、地磁気の差(気のギャップ)の影響が強くなるということになります。
そのため、先述のとおり一般的な日本のコンパクトな一軒家やマンションの分譲エリアでは、地磁気のギャップが少ないために、あまり目立った風水効果は引き出せないのです。