9.その他の開運法
前項で「天然石」について触れましたので少し解説いたします。
天然石の中で特に波動の強いものを「パワーストーン」と呼びます。「パワーストーン」と聞くと、何だか怪しいイメージや、気休め程度の効果を考える方も多いですが、人工的に加工を施していない完全天然石のパワーストーンであれば、非常に有効な働きをします。もともと何億年も地中に眠っていた物質であり、物質自体が高い周波数を有していますので、陽宅風水のようにじわじわと心身に作用をしていきます。
九星気学のような強い方位ギャップを利用した開運術ではないですが、旅行や出張と違って、長時間、身に着けたり、家宅の適した場所に置いたりできるため、陽宅風水と同様に、継続した力があります。機会がありましたら、このような体内周波数を高めるアイテムも上手に取り入れてみてください。
命運系の占術
「陽宅風水」「九星気学」「天然石」以外に一般に広まっている占術についても補足したいと思います。
四柱推命や奇門遁甲、紫微斗数、西洋占星術などが有名ですが、これらを「命運系の占術」とカテゴリーします。
陽宅風水や九星気学のように自らの行動によって運気を高めることはできませんが、予め決まった運勢のバイオリズムを知ることで、勝負をする時期、じっと待つ時期というのは判断ができます。
昔は人間関係や生活環境が今よりもずっとシンプルでしたので、予め決まった運命(バイオリズム)に支配される率が非常に高かったと言えます。古代中国の四柱推命でも、九星術のように動いて運気を変える「動」の手法よりも、予め運命を把握して、その運命に合わせて生きる「静」の手法が重視されたのはそのためです。
しかし現代では運命(バイオリズム)の影響よりも、後天的な運のほうがずっと影響力が高くなりました。その傾向はこれからもずっと顕著になっていくと言われています。大雑把に数字で現すと、古代中国では、運命(予め決まった運)と開運(後天的な運)の比率が8:2くらいだったものが、現代では2:8のように完全に逆転していると言えます。
古代ヨーロッパ時代は西洋占星術(星占い)が大きな影響力をもっていましたが、今では雑誌の巻末やバラエティー番組のエンディングに追いやれてしまったのも、運命学(命運)のウエイトの低下を物語っています。
現代は自分自身で運勢を強めて、運命を切り開いていく自由な時代です。自ら行動をして運気を上げていくしかありません。
もちろん、自分自身の人生の傾向を見るために、命運系の占術も参考にすることは大いに結構です。弊社「応用九星気学・現代風水研究所」においても、入試日や、採用面接、プレゼンテーション、プロポーズや結婚など、重要な日は「奇門遁甲」を使って日にちを特定することもありますし、職業の選択の際に九星気学では判断を迷う場合に「四柱推命」をつかって宿命をみることもあります。
ただ、昔と今とでは、バイオリズムや宿命が影響する度合いが大きく変わっているので、あまりバイオリズムや宿命に執着をせず、参考程度に留めておくようにお勧めします。(その情報が洗脳となって、マイナス思考に結びつくことの弊害のほうが多いと言えます。)
イメージとしては、
バイオリズムが悪いときは、数字で言うところの「−10」(マイナス10)
バイオリズムが良いときは、数字で言うところの「+10」(プラス10)
だったとして、今まで述べた開運術が「+40」(プラス40)の力量をもっているとお考えください。(運命と開運の比率が2:8)
つまり、
バイオリズムが悪いときは、「−10」と「+40」で最終的に「+30」
バイオリズムが良いときは、「+10」と「+40」で最終的に「+50」
ということで、プラスになることには変わりがありませんが、成果の量としてはバラツキが生じるという意味です。
タロット・易・ルーンおよび隠宅風水
ちなみにタロットや易、ルーンなどの占術は「卜」とうカテゴリーに入ります。(「ぼく」と読みます)
これらも「命運系の占術」と同じように、環境の変化によって昔よりも人体への影響度が低下していますが、二者択一で迷ったときには、微妙な気の流れが「卜」の結果に現れることが多いので、1つの判断材料として取り入れるメリットはあります。ただし、こちら過度に執着をせず、参考程度に留めておくようにお勧めします。
また、風水理論が確立された当時は、主に「陰宅風水」(お墓の場所を決める地理学)として風水が使われていたとご案内しました。
一番古い風水なのだから、これが最も効力をもっているのでは? と思われるかもしれませんが、残念ながら現代社会には全く当てはめることができません。
「隠宅風水」でみるお墓というのは皇帝や大貴族のお墓です。広大な土地を必要とし、最低でも山を3つと川が必要となります。「隠宅風水」は一族を繁栄させるために非常に有効な風水手法ではありますが、この風水を行なうだけの土地をもった人というのはごく僅かであり、日本の墓事情には全く当てはめることができない理論となっています。
日本のお墓事情に無理やり当てはめた「隠宅風水」の理論も残っていますが、様々な解釈があって諸説入り乱れており、安易に取り入れないほうが良いと考えます。